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幼女でもできる自作エフェクター (2)部品調達、ケース製作

 色々と時間を取られることがあり、前回の記事から随分と時間が経ってしまったのだけれど、気合を入れ直して続きを書いていこうと思う。

 今回は部品調達とケース製作の流れについて書く。

 

・部品調達

 前回の記事を書いたのち、部品の調達をおこなった。

 部品の調達方法としては通販か直接店舗に買いに行くかのどちらかになると思うが、買い間違いの防止等鑑みて実際に店舗で購入するのがよいと思う。単純に並んだ電子部品を見ているだけでなんとなく楽しくなってくる気がしないでもない。関東圏なら秋葉原に行けば大抵のパーツは揃う。

 まず、なんといってもエフェクターのケースを買わなければならない。いや、考えてみると別にケース自体は必須でもないのだが、やはり金属製のケースを買うと俄然製作に気持ちが入るので買わなければならないだろう。

 今回は秋葉原桜屋電機さんで塗装済みのケースを購入した。HAMMOND社の1590Bというサイズのケースである。商品でいうなら、MXRのコンパクトエフェクターと同じサイズ。定番のサイズではあるが、何も考えずにパーツが入るほどの余裕はない。初めて製作を行う場合はもう一回り大きいケース、たとえばHAMMONDの1590BB、あるいはタカチのTD9-12-4N、などと同等のサイズがよいかもしれない。

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 手間をかけて自分で塗装する場合は、汎用のメタルケースを購入し、メタルプライマーとサ―フェイサーを吹いたあと自分の好みの色のスプレーを吹くのが良い。塗装に関してはとにかく、入念に乾かし入念に洗う、を徹底するのがコツと聞くが、これがなかなか難しい。たっぷり時間に余裕が無いと日をまたいだ作業になる上、出来合いの粉体塗装と勝負するには厳しいものがある。

Mr.メタルプライマー B504 【HTRC 2.1】

Mr.メタルプライマー B504 【HTRC 2.1】

 
Mr.ホワイトサーフェイサー1000 B511 【HTRC 2.1】

Mr.ホワイトサーフェイサー1000 B511 【HTRC 2.1】

 

 金属製のケースを買った場合にはゴム足を忘れてはならない。こちらは秋葉原千石電商さんで購入した。

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 以下、部品はほぼ全て千石電商さんで購入している。

 回路図に出てくる可変抵抗部分には以下のようなボリュームポットを用いる。cot50では1kΩでBカーブのものを使う。カーブの種類ごとに抵抗値の変化具合が異なり、Bカーブは回転角度に対してリニアに抵抗値が変化する。ボリュームポットの抵抗値やカーブ種類はエフェクターの回路図に書いてあったり、親切な方がフットスイッチやボリュームポットも含めたレイアウト図を作成してくれていて、そこに図付きで載っていたりする。

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 ボリュームポットの数に応じてつまみも買っておく。つまみはデザインが多彩で選びがいがあるのだが、今回はごくシンプルなものを選んだ。

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 また、9VのACアダプタで運用する場合はDCジャックを付ける。電池を内蔵すると、配線その他のレイアウトを試行錯誤しなくてはならない上、交換が面倒になるので、DCジャックを実装してACアダプタでの使用をおすすめする。

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 シールドを差すジャックについては、インプットにステレオジャック、アウトプットにモノラルジャックを用いることが多い。一般にステレオジャックは3端子、モノラルジャックは2端子である。

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ステレオジャックを用いることで、インプットにシールドを差したときだけ電源が入るような設計ができる。

 フットスイッチには3PDTと呼ばれる形式のものを使う。

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 電源が入った場合に点灯するLEDもほぼ必須である。これも選びがいがあるが、今回はケースの色と近い紫っぽい色のLEDを選択した。3mmか5mm径のLEDがわかりやすくて良い。購入したものは5mm径である。

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これらジャックやスイッチ、LEDの接続も含めたレイアウト図が落ちている場合は多い。

 ケース周辺の部品が揃い、次に基板に実装する電子部品を集めた。cot50は部品点数が少ないので非常に楽である。トランジスタ2N5088を1つ、0.0047uF、0.1uFのフィルムコンデンサ、47uFと100uFの電解コンデンサを購入した。

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 コンデンサについてはエフェクターで多用されるAVXのメタライズドフィルムコンデンサと、ニチコンのKZが無かったためFine Goldを使った。コンデンサについてはオーディオ用の高級品やら何やらいろいろとあるのだが、エフェクター向けの容量、耐圧のものならば何を選ぼうと結局のところ数10円~数100円程度の差でしかない。とりあえずオーディオ向けに良い、と言われているものを買っておくのが正解ではないかと思う。

 以上のように部品の調達を行った。これらの値段に元々所持していたカーボン抵抗とダイオード、注文した基板の値段を加えて計算してみると、以下のようになった。

 

基板 120円

カーボン抵抗 1円×6 = 6円

ダイオード 3円

トランジスタ 30円

フィルムコンデンサ 50円×2 = 100円

電解コンデンサ 20円×2 = 40円

 

LED 100円

フットスイッチ 670円

ステレオジャック 120円

モノラルジャック 120円

DCジャック 100円

可変抵抗 90円

つまみ 110円

 

ケース 1600円

ゴム足 10円×4 = 40円 

 

計 3249円

 

 明らかに複数で買う必要があるものも全て個別の値段で計算してこれなので、諸経費も含めて4000円というところだろうか。ぶっちゃけ微妙である。安いものならこの値段で商品が買えてしまうわけだが、今回のように高級なブティックエフェクターも作れてしまう、とごくポジティブに考えれば、十分な実益を兼ねた趣味といえるだろう、たぶん。*1

 

・ケース製作

 部品を集め終わると、ケースの製作を始めた。

 今回は諸事情でボール盤が使えなかったため、購入したケースに、ハンドドリルで穴を開け、リーマーで適切な大きさまで広げた。地味に重労働ではあった。

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 穴あけ後のケースは以下のような見た目。

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 これに、以下のフィルムシートで装飾を行うことにした。

エーワン 屋外でも使えるラベル 光沢ホワイト 10シート 31034

エーワン 屋外でも使えるラベル 光沢ホワイト 10シート 31034

 

 自分のエフェクターを作るからにはどこまでも自己満足なデザインを目指すべきだろう。紫色のケースを選んだ時点で決めていたのだが、紫色っぽい萌えキャラたるリゼさん*2を載せることにした。明確な個人利用なので面倒なことには引っかからないと思いたい。

 図面はgimpで編集した。穴の位置が確認でき、サイズを合わせて印刷できるソフトなら何でも良いだろう。

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 印刷し終えてからわかったのだが、こういったフィルムを使おうと思ったら、インクジェットで印刷する方が良いかもしれない。これまでインクジェット用のフィルムを使っていたのだが、今回のレーザープリンタ用フィルムと比べて格段に発色が良かった。プリンタとの相性等も絡むのかもしれない。

 

そんなわけで、今回は部品の調達とケースの製作について書いた。

次回は、部品実装とエフェクターの完成、音出しについて書くはずである、というか書く。

 

*1:なお電子工作用具などの初期投資額を考えると

*2:数人居る気がしないでもないが、言うまでもなく、『ご注文はうさぎですか?』のリゼである。